最新技術の合成素材のトウシューズとは？
今までの一般的なトウシューズは、基本的に天然素材で作られていることが多く、ほとんどの場合シャンクは木製でした。
しかし、昨今プラスチックのような合成素材のシャンクで作られた、最新技術を使ったトウシューズが数多く販売されており、大変注目を集めています。
この合成素材のトウシューズは、耐久性がよく長持ちするため、コストパフォーマンスが良いといわれています。
合成素材のトウシューズはどんな人におすすめ？
・トウシューズがすぐに潰れてしまう方
・トウシューズの費用を節約したい方
・新しいトウシューズをならすのが苦手な方
・トウシューズのサポート力をあげたい方
レビュー：合成素材のトウシューズ「ゲイナーミンデン」を履いてみた
実際に、合成素材のトウシューズ「ゲイナーミンデン」を履いてみたレビューをご紹介します。
※あくまで個人的な感覚と感想ですので、目安と参考としてお読みください。
新品のゲイナーミンデンを履いてみた結果
ゲイナーミンデンの新品の状態で使ってみました。
新品の状態ですが、従来のトウシューズにある、新しいため硬い、という感覚はありません。
このため、ゲイナーミンデンはすぐに足にフィットするため、新品だからといって通常のトウシューズのようにたくさん馴染ませる、ということが必要のないように感じます。
ゲイナーミンデンを履き続けた結果
基本的に、ゲイナーミンデンは従来のトウシューズのように、シャンクが柔らかくなって潰れてしまうことはほとんどなく、非常に長持ちします。
一方で、従来の木製の天然素材のトウシューズのように、履き続けてもあまり足の形に馴染みにくいように感じます。
トウ先の縫い目が剝がれてきた時や、かなり使い込むことにより衝撃や熱によってシャンクが傷んできた時に、新しいものに買い替えるという感じです。
ゲイナーミンデンの立ち心地と感覚
ゲイナーミンデンのトウシューズは、従来のトウシューズよりもソフトな履き心地で足の痛みが少ないように感じます。
また、床を蹴る時、デミポアントになった際に合成素材（プラスチック）のシャンクが木製のシャンクと違い、少し抵抗を感じます。
その抵抗によりシャンクがバネとなって、跳びやすく感じることがあります。
同時に、デミポアントを通る際にバネとなってしまうため、足さばきするという面では少しコントロールするのが難しくなるように感じます。
※このコントロールのしにくさが苦手な方は…シャンクの硬さを柔らかいものにすると抵抗が小さくなり、少し緩和されます。
ゲイナーミンデンのトウシューズを分解してみた
今回は、ゲイナーミンデンの「エクストラシャンク」のトウシューズを使い、写真のように分解してみました。
写真の黄色の部分の、足を包み込む部分のボックスとシャンクが、プラスチックのような合成素材でできています。
これが、ゲイナーミンデン独自の可塑性ポリマー構造で作られた合成素材のシャンクです。
合成素材（プラスチック）のトウシューズのメリット・デメリットまとめ
メリット
・非常に長持ちするため、コスパが良い
・最初にトウシューズを慣らす必要があまりない
・シャンクがバネとなって少し跳びやすく感じる
デメリット
・シャンクがバネとなるため、コントロールが難しい
・合成素材のため、足に馴染みにくい
【最新技術】合成素材のトウシューズ ８選
それでは今、様々なメーカーから販売されている合成素材の最初トウシューズを紹介します！
ゲイナーミンデン【Gaynor Minden】
ゲイナーミンデンは、最先端のトウシューズの中で最も有名で人気のトウシューズです。
独自の可塑性ポリマー構造で作られたエラストマーと呼ばれるものが、シャンクとボックスに使われています。
この耐久性に優れた革新的なシャンクにより、通常の３～５倍は長持ちします。
（エラストマーとは…
並外れた柔軟性、強度、弾力性で高く評価されている合成素材の一種。）
ゲイナーミンデン 種類とモデル
①型：３種類 （クラシック・スカルプテッド・スリーク）
②シャンク：５段階
③幅：３種類
④ボックス（プラットフォーム）の大きさ 4種類
⑤ヴァンプの長さ
⑥ヒールの高さ
すべてをカスタマイズして注文することができます。
価格：20,350円～
ゲイナーミンデンのトウシューズの種類についての詳しい情報はこちらから↓
デュバル【F.R.Duval】
デュバルは、デュバル独自の可塑性ポリマー構造で作られた合成素材と、従来のトウシューズ素材を組み合わせて考案されたトウシューズ。
革新的な素材で作られたシャンクとボックスにより、通常のトウシューズより約3倍長持ちします。
ゲイナーミンデンとサンシャのトウシューズを組み合わせたような感覚をしており、通常のトウシューズよりも長持ちするソールでありながら、どうしても出てしまう合成素材で作られたトウシューズの感覚を抑えた、通常のトウシューズに近い立ち心地を目指した商品です。
合成素材のトウシューズの中では、価格が安いというところもおすすめです。
オランダ国立バレエ団プリンシパルのマイア・マッカテリさんも愛用されています！
デュバル【F.R.Duval】 種類とモデル
①型：5種類 （プロ・プロトロピカル・ヨーロピアン・アメリカン・スタジオ）
②シャンク
③ヴァンプの長さ
④Uカット又はVカット
すべてカスタマイズすることができます。
価格：5,720円～
デュバルの種類の詳しい情報はこちらから↓
引用元：F.R.Duval公式サイト
メルレ【MERLET】 クロエ
メルレの「クロエ」は、STMポリカーボネートという合成素材がシャンクに使われており、さらにシャンクのアーチの部分には、クリプトナイトという素材が使われています。
これにより、サポート力と耐久性に優れ、非常に長持ちするトウシューズです。
| 価格 | 8,415円～ |
| ソール・シャンク | 合成素材（STMポリカーボネート） / フルシャンク or 3/4シャンク |
| ヴァンプ | 標準 |
| ボックス | 大きめ |
プラットフォーム | 大きめ |
引用元：MERLET公式サイト
メルレ【MERLET】 ディーヴァ
「ディーヴァ」は、「クロエ」と同様、STMポリカーボネートという合成素材のシャンクで作られている、中・上級者向けの革新的なトウシューズ。
これにより、従来のトウシューズよりも長持ちします。
| 価格 | 8,415円～ |
| ソール・シャンク | 合成素材（STMポリカーボネート） / フルシャンク or 3/4シャンク |
| ヴァンプ | 長め |
| ボックス | 大きめ |
プラットフォーム | 変形防止チップ付き |
引用元：MERLET公式サイト
グリシコ【grishko】 スターポアント
グリシコの「スターポアント」は、グリシコ独自の熱成型可能なポリマーで作られたシャンクが使われており、サポート力と耐久性が優れたトウシューズです。
グリシコの「ストリームポアント」をベースにした形状で、この革新的なシャンクにより柔軟性と弾力性を提供します。
| 価格 | 7,370円～ |
| ソール・シャンク | ポリマー素材のシャンク |
| ヴァンプ | 標準（長さ） / Vカット |
| サイド | 低め |
| ボックス | 低め |
プラットフォーム | 広め |
| かかと | 高め |
引用元：Grishko公式サイト
グリシコのトウシューズについての詳しい記事はこちらから↓
ソ・ダンサ【So Danca】 ジョイⅡ
ソ・ダンサの「ジョイⅡ」は、ギリシャ型またはエジプト型の足を持つダンサー向けに設計されたトウシューズ。
中足骨まで幅が広く、つま先にかけて先が細くなっています。
合成素材を使った最新型のシャンクで、好きなものに取り替え交換することができます。
| 価格 | 13,200円 |
| ソール・シャンク | 合成素材 / 取り替え可能シャンク |
| ヴァンプ | 長め |
| ボックス | 先細め |
プラットフォーム | 広め |
ソ・ダンサ【So Danca】 アレグリア
ソ・ダンサの「アレグリア」は、ジョイ II と同様のプロファイルを探しているが、より低いヴァンプが必要なダンサーに向けたトウシューズ。
ドゥミポアントを綺麗にロールスルーすることができます。
合成素材を使った最新型のシャンクで、好きなものに取り替え交換することができます。
| 価格 | 13,200円 |
| ソール・シャンク | 合成素材 / 取り替え可能シャンク |
| ヴァンプ | 短め |
| ボックス | 先細め |
プラットフォーム | 広め |
引用元：So Danca公式サイト
ギョクチュ・アイクト 【Gokce Aykut】
ギョクチュ・アイクトのトウシューズは、シャンクにプラスチックの合成素材を使用した最先端のトウシューズ。
これにより、従来のトウシューズに比べてシャンクやボックスが変形したり柔らかくなることがなく、長持ちします。
プラットフォームには、スエードチップが備わっており、滑り止め効果・プラットフォームの破損防止につながります。
つま先ボックスの内側には、クッションが付いており、衝撃による痛みから守ってくれます。
さらに、シャンクに備えつけられた衝撃吸収のスポンジにより快適さ、消音効果が期待されてます。
ギョクチュ・アイクト【Gokce Aykut】の種類
・シャンク：６段階
（H・M・F1・F2・F3・F4）
価格：15,400円
ギョクチュ・アイクトのトウシューズの詳しい種類はこちらから↓
引用元：ギョクチュ・アイクト公式サイト
トウシューズジプシーの方、ぜひ最新型のトウシューズを試してみてくださいね！
コメント