トウシューズはどうやって選ぶ?
トウシューズは様々なブランドやメーカーから販売されていますが、実際に自分の足に合ったものをどうやって選んだらよいかわからないですよね?
この記事で、どんな方にどのようなトウシューズを選んだらよいかメリット・デメリットを挙げて、「トウシューズの選び方」について詳しくご紹介します。
毎回トウシューズ選びについて困っている方や、これからトウシューズを履いてバレエを踊ってみたい方はぜひ参考にしてみて下さい!
トウシューズの名称
まず始めに、トウシューズの名称について紹介します。
トウシューズには、以下のような各名称があります。
ソール
トウシューズの底部分の外側の板。
シャンク(インソール)
トウシューズの底部分の内側に入っている板。
ヴァンプ
トウ先からカットされている部分までの長さ。
ボックス
足先を包み込む部分。
サイドシーム
シューズの側面の部分。
プラットフォーム
ポアントで立つ部分。
ヒール
かかとの部分。
トウシューズの選び方
それでは自分に合ったトウシューズを選ぶコツを9つご紹介します。
※あくまで足の形によって個人差がありますので、感じ方が異なることがあります。
トウシューズの選び方①:サイズ
トウシューズのサイズは、通常の靴を選ぶ時と同様、自分の足に合ったサイズものを選びましょう。
つま先の部分に余分なスペースが出来たり、かかとの部分が窮屈で歩きにくいトウシューズは、靴擦れを起こしやすく踊りにくいので、自分の足のサイズにぴったり合ったものを選んでください。
また、トウシューズのメーカーや種類によっては、通常の靴のサイズとは異なる場合があるので、しっかりフィッティングをして、自分の足の感覚を確認してから購入しましょう。
トウシューズの選び方②:幅
トウシューズの幅についてもサイズと同様に、自分の足に合った幅を選びましょう。
アテールで立った際に、足が窮屈になりすぎず、反対にガバガバにもならないよう幅を選びましょう。
足の指の付け根が痛くなる場合は、トウシューズの幅が合っていない可能性があります。
トウシューズの選び方③:シャンクの硬さ
トウシューズのシャンク(インソール)の部分は、メーカーや種類によって硬さが違います。
そのため、硬めのシャンクや柔らかめのシャンクなど、どんなシャンクの硬さが自分に合っているのか知っておくと良いでしょう。
硬めのシャンクの特徴
シャンクが硬いトウシューズは、シャンクの力が足をしっかりサポートし、比較的安定してバランスを取ることができます。
しかし、より強い足裏の力でシャンクを曲げる必要があるため、足裏の強さが必要になります。
メリット
・足裏がサポートされるため、バランスがとりやすく安定しやすい
デメリット
・シャンクが足に沿いにくく、綺麗に見えにくい
・足さばきがしにくい
柔らかめのシャンクの特徴
シャンクが柔らかいトウシューズは、足裏が強くなくても簡単にシャンクを曲げることができ、綺麗にトウシューズを足に沿わせることができます。
また、柔らかく足に馴染みやすいため、足さばきを素早くしやすくなります。
しかし、硬いシャンクに比べて、足へのサポート力が小さくなるため、特にバランスを取る際、引き上げてコントロールすることが必要になってきます。
メリット
・足に沿いやすく、綺麗に見えやすい
・動きやすく、速い足さばきがしやすい
デメリット
・引き上げができないとバランスを取るのが難しく、安定しにくい
トウシューズの選び方④:シャンクの長さ
トウシューズのシャンクには、つま先からかかとのまで底板が入っているフルシャンクと、つま先から半分または3/4部分でカットされているカットシャンクがあります。
フルシャンク
一般的なトウシューズは、フルシャンクのものが多くなっています。
フルシャンクのトウシューズは、足がまだ強くない初心者でも立ちやすく、どんな方でも履きこなすことができます。
シャンクがアーチ状にカーブするようになっているものが多く、つま先からかかとまで全体を通して足裏に沿います。
メリット
・シャンクがアーチ状のものが多く、つま先からかかとまで全体を通してソールが足に沿う
デメリット
・低い位置で曲がりやすく、足の形状によっては鍵立ちになりやすく、綺麗に見えないことがある
1/2・3/4シャンク
1/2シャンクや3/4シャンクのトウシューズは、シャンクが土踏まず部分でカットされています。
これによってシャンクが土踏まずの部分で大幅に曲がり、ポアントで立った時に”く”の字になることができます。
そのため甲が出にくい方や、アーチが少ない方でも綺麗に見せることができます。
一方で、土踏まずからかかとの部分にシャンクがないため、足へのサポート力が小さく、自分の足の筋力でコントロールすることが必要になってきます。
メリット
・土踏まず部分のシャンクが足に沿い、シャンクがより “く”の字になることで甲が出て綺麗に見える
デメリット
・引き上げができないと、コントロールすることが難しい
3/4シャンク・ハーフシャンクのトウシューズについての記事はこちら↓
トウシューズの選び方⑤:ヴァンプの深さ
トウシューズのトウ先を作るヴァンプにも長さの選択があります。
深いヴァンプ
深いヴァンプは、足の指が長い方や甲が出過ぎて困っている方に向いています。
ヴァンプの長いことで足がサポートされ、ポアントで立った時に甲が出すぎて倒れるのを防ぎます。
また、トウ先部分が長くなるため足先が長く綺麗に見えやすくなります。
一方で、ヴァンプが長いとトウ先が長くなるため、つま先を自由に使いにくく足さばきが難しいという面があります。
メリット
・つま先が長くなるため、足が長くみえ、綺麗に見えやすい
デメリット
・速い動きや足さばきが難しい
・甲が出にくい
浅いヴァンプ
浅いヴァンプは、足の指が短い方、甲が出にくい方に向いています。
ヴァンプが短いと、ポアントで立った時にヴァンプが障害とならないため、甲を前に押しやすくなります。
一方で、足の指が長い方は、足に合わずポアントで立った時に前に倒れすぎてしまうことがあります。
メリット
・ポアントで立った時に、前に押しやすく甲が出やすい
・足さばきがしやすい
デメリット
・つま先が短く見え、綺麗に見えにくい
トウシューズの選び方⑥:サイドの深さ
足の側面をサポートするトウシューズのサイドは、深さの選択があります。
深いサイド
深いサイドは、足が比較的厚い方や、横方向へのサポート力がほしい方におすすめです。
サイドが深いと足がサポートされ、足が横方向にグラグラ倒れてしまうことを防ぎます。
一方で、つま先を伸ばした時やポアントで立った時にトウシューズによって甲が隠れてしまい、綺麗に見えにくくなってしまうという面もあります。
メリット
・足が横方向に倒れてしまうことを防ぎ、サポート力がある
デメリット
・甲が隠れてしまい、綺麗に見えにくい
浅いサイド
浅いサイドは、足が比較的薄めの方や、甲があまり高くない方におすすめです。
サイドが浅いと、トウシューズの上側から見えている甲の部分が大きくなるため、甲が綺麗に見せることができます。
一方で、サイドが浅すぎると、足の横方向へのサポート力がなくなり、バランスが不安定になってしまいます。
メリット
・美しい甲を見せることができる
デメリット
・トウシューズのサポート力があまりなく、不安定になりやすい
トウシューズの選び方⑦:ボックスの形状
トウシューズのボックスには、四角いスクエア型のボックスと、つま先に向かって細くなっている先細めのボックスがあります。
スクエア型のボックス
スクエア型のボックスは、スクエア型の足、またはギリシャ型・エジプト型で先が広がっている足に向いています。
また、スクエア型のボックスのトウシューズは、プラットフォームも広くなっているものが多いため、安定してバランスをとることができます。
しかし、つま先のラインが綺麗に見えにくいというデメリットもあります。
メリット
・ポアントで立った時に、安定しやすい、スクエア型またはギリシャ型・エジプト型の先広の足○
デメリット
・つま先のラインが綺麗に見えにくい
先が細めのボックス
先が細くなっているボックスは、ギリシャ型・エジプト型の先が細くなっている足に向いています。
先が細くなっていると、つま先のラインが綺麗に見えやすくなります。
しかし、同時に先が細すぎるとポアントで立った時に、安定しにくいというデメリットもあります。
メリット
・つま先のラインが綺麗に見えやすい、ギリシャ型・エジプト型の先細の足○
デメリット
・ポアントで立った時に、安定しにくい
トウシューズの選び方⑧:プラットフォームの大きさ
トウシューズのプラットフォームには、広さの選択があります。
平らで広いプラットフォーム
平らで広いプラットフォームは、ポワントで立った時に安定するというメリットがあります。
一方で、ポワントで立った時に床との摩擦が大きくなるため、回転が難しくなる傾向があります。
メリット
・安定して、バランスがとりやすい
デメリット
・摩擦が大きすぎて回りにくいことがある
丸みを帯びた狭いプラットフォーム
丸みを帯びた狭いプラットフォームは、つま先が細くなるため、綺麗なラインになります。
また、床との摩擦が小さくなるため、回転が回りやすくなる傾向があります。
一方で、プラットフォームが狭いと安定しづらく、バランスをとることが難しくなります。
メリット
・つま先が細くなるため、ラインがきれいに見える
・摩擦が少なくなるため回転がしやすい
デメリット
・安定せず、バランスがとりづらい
トウシューズの選び方⑨:ヒールの大きさ
深いヒール
かかとが大きい、またはかかとが出っ張っている足の方は、深いヒールのトウシューズがおすすめです。
足に対してかかとの部分の生地が余っていると、ポアントで立った時に綺麗なラインが出なくなります。
浅いヒール
かかとが小さい方や、かかとがあまりない方は、浅いヒールのトウシューズがおすすめです。
実際にトウシューズを選んでみよう!
いかがでしたか?
これらを参考にして自分の足にあったトウシューズを見つけて下さい!
トウシューズを足の特徴別にまとめた記事をぜひ読んで、トウシューズを選んで見てください*
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